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R380のタイムトライアルに刺激され1966年10月1日から4日までの丸4日間以上かけて谷田部の日本自動車研究所の周回コースで行われた78時間1万マイルスピードトライアル。 ドライバーは細谷四方洋、田村三夫、福沢幸雄、鮒子田寛、津々見友彦と言ったそうそうたるメンバーであった。 過酷な気象条件の中13項目の国際記録と3つの世界記録をマークした。 しかしこの記録は翌年911R によりあっさりと破られてしまう事となる。 因みに、この速度記録車はモーターショーに出品された1号車で1966年5月に開催された第3回 日本グランプリ参加のため練習中に火災事故を起こしたテストカーで、のちに復元され今回の速度記録車となった。 1/43 Porsche 911R Spark / Ebbro / 竅iエイ)出版社
1967年と言えば海外ではフォードとフェラーリとの熾烈な戦いや次世代のレース界を支配しようと着実に実力を付け台頭著しいポルシェ等、話題に事欠かない。 日本に於いてもこうした盛り上がりを受け各メーカーも、われ先勝ちにレース活動に参加し始めこの年とうとう富士スピードウェイでの24時間耐久レース開催と相成った。 しかし参加車両はと言うと市販車に毛が生えた程度で外国勢についても今から見るとファミリーカーのような車種ばかりで唯一トヨタ勢がワークス体制で臨み花を添えた感がある。 まあ24時間体制でのサポートを考えると当然かも知れない。 背伸びしすぎた黎明期の日本のレース界と言ったところか・・・
1967年4月7〜8日富士スピードウェイ24時間耐久レース優勝車ドライバーは細谷四方洋/大坪善男 33台出走、完走20台
「Ebbro」についてはリトラクタブル機能のギミックはすべてのモデルに設定されていて1/43としては頑張ってる感がある。 また、この「Early type」フェンダーミラー内側の防眩塗装の表現等細かな気配りが感じられる。
簡略化が「Ebbro」と比べると著しい。 例えば、補助等類が塗装のみで表現されていたりワイパーも「Ebbro」ではエッチングなのに対しプラ製で貧弱だ。 しかし何と言っても全体のラインが腰高に見えてしまうのが致命的だろう。 「Ebbro」と比較しなければ気にならないのかも知れないのだが
フロント及びテール部の「Early type」との違いの表現は、やはりさすが「Ebbro」と言う感あり。
良く見るとタイヤのパターンも「Early type」と違っていたりする。
「Ebbro」のラインナップを見ていると何だか楽しんでこだわっている感がある。
以下、京商の商品紹介HPより拝借----------------
モデルは、1968年にSCCA(Sport Car Club of America) クラスCシリーズに参戦したシェルビーレーシング・チームの仕様を再現。 13戦中1・2フィニッシュ3回、完走率80%以上を誇り、シリーズ成績4位を獲得。No.23/33号車はスクーター・パトリック、3/45号車はデーブ・ジョーダンがドライブ。
----------------------------------以上、拝借
と言う事でこのモデルは「デーブ・ジョーダン」ドライブのマシーンとなる。 しかし、この車高だとまるでラリーカーの様だ。
とにかくSCCAにおける2000GTの記録は中々発見出来ないのである。 「ウィキ」では何となくぱっとしない戦績だとの事でエンジンのポテンシャルについても見込みのない代物的な記述がある。が「ウィキ」もどうかな?である。 モデルについては「Kyosho」に比べればサーキットを走っていますよ的な雰囲気は出ているのだった。
左が「Kyosho」右が「Ebbro」
キャロル・シェルビーと言えば前年までフォードの傘下でルマンでの熾烈なフェラーリとの戦いを行い勝利をものにしているのだが私見では「燃え尽きた感」が窺われてしまうのだ。 フォードGTを勝利に導く為に「コブラ」の熟成が疎かになってしまった事は否めない。
SCCA参加の為のシェルビーへのオファーは当然トヨタ側からだったのだろうがキャロル・シェルビー自身が来日して2000GTを試乗している。 1966年の事である。
シェルビーはこの年MkIIをルマンで1〜3フィニッシュさせ翌年もMkIVルマンで優勝させた立役者である。 そんな多忙な時期に、わざわざ来日して直々に2000GTをテストしたと言うのは、お金の為だけとは思えない。 キャロル・シェルビーは、のびのびと自分なりに熟成を楽しめる新たな素材を探していた様にも思えるのだ。
1967年公開の『007』シリーズ映画第5作『007は二度死ぬ』(You Only Live Twice)のボンドカーとして2000GTが選ばれたが長身のコネリーの為、急遽ルーフを取り去りオープン・トップとした。 本番用と予備の2台が製作されている。
実はこのモデルについては元々の2スピンナーホイールではなく3スピンナーホイールを交換している。 理由はオリジナルは「とにかく出来が悪い」に尽きる。
真面目さと言う点では「Ebbro」に軍配を上げたいと思う。「kyosho」については「Time Trial」や「FUJI 24H Winner」と言った歴史的な車両をモデル化しているが腰高な感じのデティールやタイヤパーツがすべて同じだったりウインカー等を塗装で簡易化していたりと手抜き感が否めない。
対して「Ebbro」はライトのポップアップのギミックを始め小パーツにこだわり丁寧に作り上げている。 タイヤもロードカーとレースタイプで別々のパーツを使用している。 ロードカーのバージョンも前期型、後期型と細やかなリリースで対応している。
ただテールパイプについては感心しない代物ではあるが・・・ 等と「グダグダ」言っても「hpi MIRAGE」のラインナップの豊富さと出来栄えには「Ebbro」も敵いそうにないのであった。リトラクタブル・ギミック以外には・・・ 2016/5/1 2016/6/6 修正
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