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365GTB/4 Daytona 1971 kyosho




365GTB/4 Daytona

「デイトナ」の通称の由来は、あまりにも有名だが、あえて書くと
1967年、P4によるデイトナ24時間レースでの1-2-3位独占勝利を記念して与えられた。
しかし、この通称はフェラーリ自身が与えた物ではなくジャーナリストたちが呼びはじめて一般化したようである。

365GTB/4は、それまで275GTB/4に搭載されていたジョアッキーノ・コロンボ設計の3.3リッターV12ではなく4.4リッターに対応するため全く新設計の12気筒エンジンが与えられた。Typ 251
そしてフェラーリの2座クーペGT系におけるフロントエンジンの最後となるはずだったが、20年以上の時を経て1996年550マラネロの登場によりそれは無くなった。(2+2タイプでは、その後も製造されているが)
しかしボディの製造については1969年にプレス機を導入した為、職人によるハンマーでの叩きだし加工は最後の様だ。

1968年、発表当時はヘッドランプは固定式でプレクシグラスで覆われていたが1972年以降アメリカの安全規格に適合させる為、リトラクタブル式となった。






スペック

シャシー:鋼管チューブラーフレーム
全長×全幅×全高:4425mm×1760mm×1245mm
ホールベース:2400mm
トレッド前後:1440mm/1425mm
車両総重量:1200kg
エンジン:水冷60度V型12気筒DOHC (Typ 251)
ボア×ストローク:81.0mm×71.0mm
総排気量:4390cc
燃料供給:ウェーバー40DCN×6
圧縮比:9.3
最高出力:352ps/7500rpm
最大トルク:44.0kgm/5500rpm
トランスミッション:5速MT
最高速度:280km/h
ステアリング:ラック&ピニオン
サスペンション:前後ダブルウィッシュボーン+コイル
ブレーキ:前後ディスク
ホイール:7.5J×15(F/R)
タイヤ:215/70VR15(F/R)
乗員定員:2名

1968年から1973年までに1383台生産された。







■1960年後半からリトラクタブルヘッドライトの流行 ライバルたち

FR車
ランボルギーニ・イスレロ 1968〜1969
ランボルギーニ・ハラマ ベルトーネ 1970〜1976
マセラティ・ギブリ 1966〜1973 ジョルジェット・ジウジアーロ
マセラティ・メキシコ 1966〜1973 ジョバンニ・ミケロッティ
マセラティ・インディ 1969〜1974 ジョバンニ・ミケロッティ

MR車

ランボルギーニ・ミウラ 1967〜1973
デ・トマソ・マングスタ 1968〜1970




レースの戦績

CG1981年4月号の特集ではサーキットで365GTB/4を見かけなくなったのはつい数年前の事と書かれている。
それだけ息の長い車だったのだろう。

1972年から1974年までルマン24時間レースGTクラス3年連続クラス優勝
生産中止から6年後である1979年のデイトナ24時間レース2位入賞
とウィキペディアで紹介されている。

もう少し詳しく調べてみると


 



<1971年>
Sebring 12 Hours
No.24 SN:12547 Team:North American Racing Team Dr:Harley Cluxton/Bob Grossman
総合12位、クラス5位

ルマン24時間
No.58 SN:12467 Team:North American Racing Team Dr:Bob Grossman/Luigi Chinetti, Jr.
総合5位

<1972年>
Sebring 12 Hours
No.22 SN:14885 Team:North American Racing Team Dr:Bob Grossman/Luigi Chinetti, Jr.
総合8位

ルマン24時間
No.39 SN:14885 Team:Charles Pozzi Dr:Claude Ballot-Léna/Jean-Claude Andruet
総合5位、クラス1位

No.74 SN:15685 Team:North American Racing Team Dr:Sam Posey/Tony Adamowicz
総合6位、クラス2位
総合7位〜9位についても365GTB/4が独占している。

ワトキンス・グレン6時間
No.22 SN:15685 Team:North American Racing Team Dr:Jean-Pierre Jarier/Gregg Young
総合6位、クラス1位

<1973年>
デイトナ24時間
No.22 SN:14141 Team:North American Racing Team Dr:François Migault/Milt Minter
総合2位、クラス1位
No.21 SN:14889 Team:North American Racing Team Dr:Luigi Chinetti, Jr./Bob Grossman
総合5位、クラス4位

ルマン24時間
No.39 SN:16363 Team:Automobiles Charles Pozzi Dr:Claude Ballot-Léna/Vic Elford
総合6位、クラス1位

<1974年>
ルマン24時間
No.71 SN:14407 Team:Raymond Touroul Dr:Cyril Grandet/Dominique Bardini
総合5位、クラス1位
No.54 SN:14141 Team:North American Racing Team Dr:Dave Heinz/Alain Cudini
総合6位、クラス2位

<1975年>
デイトナ24時間
No.71 SN:16343 Team:North American Racing Team Dr:Jon Woodner/Fred Phillips
総合7位、クラス1位

<1977年>
デイトナ24時間
No.64 SN:14437 Team:Ramsey Ferrari/Modena Sport Dr:Elliot Forbes-Robinson/Paul Newman
★ポール・ニューマン! 総合5位、クラス3位

<1978年>
No.65 SN:16407 Team:David Carradine Dr:John Morton/Tony Adamowicz/Hal Sahlman/Bobby Carradine
総合8位、クラス3位

<1979年>
デイトナ24時間
No.65 SN:16407 Team:Otto Zipper Dr:John Morton/Tony Adamowicz
総合2位、クラス1位

<1980年>
デイトナ24時間
No.65 SN:16407 Team:Nicholas/McRoberts Dr:John Morton/Tony Adamowicz
総合14位、クラス4位



さすがDaytonaは「デイトナ」に強い

話はそれて「ポール・ニューマン」だが44歳でプロ・レーサーとなり上記デイトナ以外にも

1979年
ルマン24時間 Porsche 935/77A 総合2位、IMSAクラス1位

ワトキンス・グレン6時間 Porsche 935 Turbo 総合2位、クラス2位

と言った素晴らしい活躍をしている。






モデルについて

古いモデルだが、さすが京商だけあって全体のバランス、細部への拘りが、至る所に感じられる。
京商からはレース仕様のモデルも何点かリリースされている。
1/43ではレッド・ラインからもレース仕様が出ている。久しぶりに365を見ているうちに「レース仕様もいいな」
などと思ってしまったが、どうなる事やら










 

    1/18 Ferrari 365 GTB/4 14437 1977 Daytona 24 H No.64

    1/18 Ferrari 365 GTB/4 15667 1972 LM 5th

    1/43 Ferrari 365 GTB/4 Competition 1972 LM










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