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288 GTO Hot Wheels

288GTO

スクーデリア・フェラーリは1970年以降、F1以外のレース部門でほぼ活動休止の状態だった。

1984年、ピニンファリーナデザインによる1台の車がジュネーブ・ショーで発表された。
それは308GTBをベースに1982年に改訂された競技車両規定Gr.Bのホモロゲーションに沿って開発された288GTOである。
完成した288GTOは外見こそ308GTBに似てはいるが各部の設計はGTOの名に相応しいもので、更にダックテール形状と縦型ルーバー等を取り入れたデザインは往年の250GTOを彷彿とさせる演出も盛り込まれていた。






スペック


エンジン:90度V8 DOHC 4バルブ
過給方式:IHI製ツインターボ(インタークーラー)
総排気量:2855cc(過給機係数×1.4にて4リッターGr.B対応)
最高出力:400hp/7000rpm
最大トルク:50.6mkg/3800rpm
変速機:5速MT
駆動方式 MR(縦置きエンジン・縦置きミッション)
サスペンション:前・後ダブルウィッシュボーン式
全長:4290mm
全幅:1910mm
全高:1120mm
トレッド:前1595mm 後1562mm
ボディ・シャシー:カーボン、ケブラー、グラス、ノメックス複合材料使用
車両重量:1160kg

ブレーキシステム 前・後共にベンチレーテッドディスク式

最高速度:305km/h
0-400m加速:12.7秒
0-1000m加速:21.8秒




ホモロゲーション取得の為、200台の生産目標であったが最終的に272台が生産された。

因みに日本への正規輸入車は1台のみでSN55237、コーンズにより輸入され松田コレクションへ納入されている。





フェラーリの誤算


Gr.Bは誰もが予想しえないような速さで次々と高パフォーマンスマシンが登場、相次ぐ事故の為、急遽Gr.Bは廃止されてしまった。
そして288GTOのレースにおける活躍の場は失われた。
ホモロゲーション変更に翻弄された不運のGTO
しかし、そのメカニズムは1987年に登場したフェラーリ創立40周年の記念モデル、F40に受け継がれた。




モデルについて

Hot Wheelsの初期のバージョンの紹介となる。数年前にリニューアル版「エリート・シリーズ」として再販されたが内容的には、あまり変わらない様だ。
例えば、リクラクタブル式ヘッドライトは相変わらずポップアップしない。
ただ、ボディ・サイドのライン部に実車同様に黒オビが入った。(このバージョンが入れ忘れただけなのか)

製造時期を考慮すれば、まあ良く出来ているとは思う。

288GTOについてはTAMIYAからは、カレラGTと同様の1/12スケールの半完成キットが発売されているので、本来ベストと言うとTAMIYAになるんだろうが定価(税込)6万3千円は現在の状況では手も足も出ないと言う事なんですな。










   1/18 308GTB 1976 kyosho

 1/18 Ferrari F40 1987 Bburago

  1/16 Ferrari 288GTO Fujimi










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